イギリス型2

先日(id:physician:20061226#p1)の続き。
朝日にも載っていました。

高齢者の外来医療では「過剰な診療で、医療費の増加や病院・診療所のサロン化を招いている」との指摘もある。

自己負担が増えてから高齢者のサロンとはなっていないと思いますが?
高齢者医療が無料の頃の話では?

患部を温める簡単な治療を受けるため患者が1カ月に20回以上診療所に通うなどのケースもある。

えー、リハビリ切り捨てにしたので、こういうケースってほとんどないんじゃ?


いつの時代を前提にした議論をしているんだろう...。

 厚労省は、医療の質を保ちつつ定額制を導入することは可能とみるが、患者は選んだ医療機関に一定期間は通い続けることが求められ、いつでもどの医療機関でも受診できる自由が一部制限される。受けられる治療の回数が減ったりすることも考えられ、反発が予想される。

つまり、可能かもしれないけど、基本的には不可能ってことでしょ?
受けられる治療の回数が減りつつ、質を保つ方法を具体的に教えて下さい。


『75歳以上は死ね』と厚生労働省がはっきり言えばいいのに。


しかし、これ一番困るのは医療機関なんですよね。

そこで一定回数以上受診すると、それ以上は何回受診して投薬や検査を受けても医療機関が健保組合から受け取る報酬は定額とする方法などが検討される見込みだ。

診れば診るほど医療機関の持ち出しになるという仕組みでもあるので。
DPCなんかもそうですが、一定以上は自費、あるいは自己負担が増える、という制度にしないと医療機関の一方的な負担になりそうなんですが、厚生労働省はそこは無視するでしょうねぇ。


先日の国保中央会の提言って実は厚生労働省の案を牽制するためのものだったとか...。

ttp://www.asahi.com/politics/update/1229/004.html
魚拓