『医療の限界』小松秀樹016/048

医療の限界 (新潮新書)

医療の限界 (新潮新書)

医療崩壊』を一般向けにリライトしたもの、と位置づけることが出来る本。
医療崩壊』に付け加わった部分としてはアメリカ型の社会が日本、欧州とはかなり違ったものであること、アメリカ型の社会・医療を目指すことは間違いであること、という部分。
歴史的な背景からも論じてあり説得力もありますね。


医療崩壊』は配るには抵抗があるけど、非医療関係者に配るのにはちょうどいいかな。

  • p181からのハイエクの部分は記述がかなりわかりにくかった。
  • 第五章の『医療における教育、評価、人事』は不要。
    • 医局制度が嫌いなのは理解できますが、全体の中でここだけ浮いてました。