自己責任

新聞記事しかないので、本当かどうかはわからないけど、これは本人が悪いでしょ...。

男性は肝臓が悪く、3年前まで通院していた

意識がぼんやりしている。目がうつろで吐血した

これから導き出される病態は、肝硬変→食道静脈瘤→食道静脈瘤破裂→出血性ショックでしょうね。


食道静脈瘤破裂じゃなくても、吐血(or下血)という時点で、緊急に消化管内視鏡ができる施設に私なら送ります。
それを、「専門の当直医がいない」と断わった事で責められるのはおかしくないですかね?


Sengstaken-Blakemoreチューブなんて、最近はどこにでも置いてないでしょうから、どこでもいいから救急病院へなんて発想で病院を探しても無理でしょう。
そういえば、大昔にスーパードクターKで自転車のチューブを切って、お手製のSBチューブ作って押し込んで、ってやってましたが、あの時に噛まれていたDr.は肝炎ウイルスに感染しなかったんだろうか?


3年間放置の肝疾患で、定期的なカメラもされていなければ、食道静脈瘤がすくすくと成長していたでしょうね。
定期的に受診していれば、もっとなんとかなったんじゃないでしょうか?
そういう意味では自己責任といってもいいのかもしれません。


『二度とこういうことが繰り返されないように』ちゃんと定期受診しろ、ってことですな。

未明の兵庫、18病院たらい回され 66歳死亡  - MSN産経ニュース
未明の兵庫、18病院たらい回され 66歳死亡 
2007.12.6 13:39
 兵庫県姫路市の男性(66)が6日未明、吐血するなどして救急搬送された際、近隣の18病院が「医師の不在」などを理由に受け入れを拒んでいたことが分かった。男性は最終的に、約30キロ離れた市外の病院に2時間近くかけて搬送されたが、途中で病状が悪化。搬送先の病院で死亡が確認された。
 市消防局は「最善を尽くしたが、いろいろな条件が重なり、受け入れ先を見つけるのに時間がかかってしまった」としている。
 市消防局などによると、6日午前0時7分、男性の家族から「(男性の)意識がぼんやりしている。目がうつろで吐血した」と119番通報があり、救急隊が出動。受け入れ先の病院を探したが、姫路赤十字病院国立病院機構姫路医療センターなど18の病院に「専門の医師がいない」「ベッドがない」などの理由で断られたという。
 男性は当初意識があったが、受け入れ先の赤穂市民病院に搬送される途中で心肺が停止。午前1時56分に同病院へ到着したが、同2時17分、死亡が確認された。
 救急搬送をめぐっては、昨年8月、奈良県大淀町の町立大淀病院で高崎実香さん=当時(32)=が分娩(ぶんべん)中に意識不明となり、19病院に受け入れを断られた末、大阪府吹田市の搬送先の病院で後日、死亡。今年8月にも、同県橿原市内で体調不良となった妊婦(38)が11病院から受け入れを断られ、大阪府高槻市内の病院で死産が確認された。
 高崎さんの義父、憲治さん(53)は「救急医療をめぐる問題があると(関係者は)『二度とこういうことが繰り返されないように』と謝るが、何度も繰り返し起こってしまうことが残念でならない」と話している。

asahi.com:18病院が受け入れ拒否 66歳男性死亡 兵庫・姫路 - 社会
18病院が受け入れ拒否 66歳男性死亡 兵庫・姫路
2007年12月06日20時53分


 兵庫県姫路市で6日未明、肝臓に持病がある男性(66)が吐血し、受け入れ先の病院を探したが、近隣の18病院に「専門の当直医がいない」などと拒否されていたことがわかった。男性は約2時間後、約30キロ離れた同県赤穂市の病院に搬送されたが、死亡が確認された。


 市消防局などによると、6日午前0時7分、姫路市の男性の家族から「意識がぼんやりしていて、吐血もした」と119番通報があった。救急車は3分後に男性宅に到着し、救急隊員が車内から姫路市兵庫県高砂市、同県太子町の計18病院に受け入れを要請した。だが、拒否が続き、午前1時20分、19病院目の赤穂市民病院が応じた。男性は搬送中の同40分、容体が急変。心肺停止状態に陥り、午前2時17分に同市民病院で死亡が確認された。


 同市民病院は死因を明らかにしていないが、男性は肝臓が悪く、3年前まで通院していたという。


 病院側が断った理由は、「専門の当直医がいない」が11カ所、「ベッドが満床」が4カ所、「処置中」が3カ所だった。国立病院機構姫路医療センターは「症状が重篤と判断したため、内科の救急対応ができる病院へ搬送してほしい、と要請した」としている。


 姫路赤十字病院は脳外科医が当直で、「内科の先生がいる病院を」と回答。姫路聖マリア病院は夜間救急搬送先の輪番制で「内科・外科」の当番に当たっていたが、午前0時ごろから相次いで別の救急患者が搬送されるなど、医師7人全員が手術や救命措置にかかりきりになり、受け入れを断ったという。


 市消防局の浅見正・消防課長補佐は「救急隊員はみんな助けたいと思っていたので悔しい。全国的に医師不足が問題となる中、専門の当直医が減って受け入れを断られるケースが増えている。今回の事案を精査し、新たな犠牲者を出さないよう病院と協力する態勢を作りたい」と話した。