それでもその代わり、忙しい研修期間を通じて、大学の人たちが興味を持たなかった分野の知識が少しだけ身について、 「主流」とはかけ離れた、ちっぽけな知識が、自分に居場所を提供してくれた。そのときは気がつかなかったし、 むしろ自分にとって、それは余計な夾雑物にすら見えたのだけれど。


居場所というものはその代わり、かっこよさを望まなくていいのなら、 才能がなくてもたぶん、手持ちの部品でどうにか作れる。


自分にしかできない何かを身につけること。他の誰もが、それまで興味を持たなかったような場所を探すこと。 あるいは、自分が継承してきた何かに、新しい価値を探してみることが大切なんだと思う。

今度行く病院、所属しているグループの中では明らかに非主流。


まあ、期待されていないというのは楽でいいのだけど。