外来にきた患者さんが、先月奥さんが亡くなったという話をしてました。
最近のトピックス系の話だったのですが、奥さんの希望で夫婦+息子さんの3人で旅行へ。
旅行先で散歩なんかをして非常に楽しく過ごした後のホテルでAMIになって、病院へ。
最初はヘリで40〜50km先*1の大学病院に転送される予定だったそうですが、天候が悪く、引き返して救急車で行ったそうです。
救急車で2時間で大学病院へたどり着いたのだそうですが、結局その夜亡くなったそうです。
持っていた説明書によると結構早期に心肺停止になったみたいなので、早かろうが遅かろうが予後は悪かったのだとは思われます。


この話を聞いて、まず思ったのは、幸せな亡くなり方だな、と。
自分が行きたかった旅行先でぽっくり亡くなっている訳ですから。病院に1ヶ月入院したあげくに亡くなる、なんてのよりは100倍いいと思います。


2時間かかったと若干不満そうに言っていましたが、ルート検索で見る限りでは2時間で到着は結構成績がいいかもしれません。だって場所が場所ですから。都市部と一緒にはいきませんよね。
行った場所が悪かったと考えるか、幸せな亡くなり方と考えるかは意見が分かれるでしょうけど、70代で旦那さんは持病はあるものの、かなり元気で毎週スポーツジムに通ったりされている方で、奥さんの話は聞いた事がありませんでしたが、病気らしい病気はされてなかった様なので、幸せな亡くなり方と考えたいものです。
本人は幸せですが、家族(この場合は旦那さん)は辛いでしょうね。

*1:直線距離は30kmだけど山岳地帯なんだな。