経管栄養
ちょっとこちらの『内科開業医のお勉強日記』*1のエントリーに反応して調べてみました…
http://kk.kyodo.co.jp/kenko/thema/20040316.htm
静岡英和学院大学地域福祉科教授 皆川靱一先生
福祉関係の教授様ってのはこちらの方みたいですね。
寝たきりは人災だ
http://care.toshiba.co.jp/care/hanashi/yamanoi/yama_02.htm
だそうです。
マンパワーのないところで人災って言われましてもね…。
マンパワーを賄う事の出来るシステムにして下さい。
もともとは寝たきりの事を書きたかった訳ではなくて、経管栄養について調べていた事を書く予定だったところに寝たきりの話があったので、折角だから両方一緒に。
確かに北欧では食べられなくなったらもうおしまいという考え方があるようである。しかし北欧の人々の人生観、宗教観、社会通念と日本人のそれとは異なっている。わが国では、たとえ寝たきりとなってもお年寄りに長生きしてほしいと考える人が多い。
http://www.fureai-net.com/syuumatuki.htm
バルブロ・ベック=フリス教授の講演
20年前には認知症高齢者の終末期に経管栄養を行いました。でも今は使用しません。
http://www.dermeister.co.jp/contract/kaigo/ck16.html
経管栄養をスウェーデンではほとんど痴呆の方には使いません。
http://www.dcnet.gr.jp/campaign/campaign2004/kouen.html
ふむふむ。
経管栄養という概念が存在しないわけではなくて、痴呆の人にしないってことなのですね。
老人病院で違和感を感じるのですが、家族とですらほとんどコミュニケーションできないような方にも経管栄養が行われています。
『この患者さんに経管栄養を行う事で命を永らえさせることは、本人にとってどれだけ幸福な事だろうか?』という疑問を多かれ少なかれ、高齢者医療にかかわる人間は持った事があると思います。
『たとえ寝たきり、コミュニケーション不能、となってもお年寄りに長生きしてほしい』と考える様な家族であればいいのですが、面会に来ない家族にかぎってできるだけ長生きをと言ってきたりするのです。
それほど多くはありませんが、長生きしてもらいたいという目的が実は患者さんの年金だったり、酷い例では『あと数日で100歳なので、それまではどうにかして生かして下さい』と言われることもあります。100歳になると何か良い事が?あるんですね…自治体からお金が出るのです*2。