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結局、精神論のようです。


http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1837039/detail

需要と供給のアンバランス〜無医村の増加

【PJニュース 04月10日】− 日本の都市文化は非常に絢爛豪華である。他の先進国に決して見劣りがしない。東京ではカネで入手不可能なものは禁制品だけである、と思うほど何でもある。国際都市化した東京にはさまざまな国籍の人間が住むために他国の食材も容易に手に入る。なければ航空便で取り寄せればいい。東京には多額の資金と各種商社をはじめとした手段も豊富にある。

 都市で手に入るものは物質だけではない。仕事とステータスもそうである。特定のところに住むということは、それだけで高い社会的地位を意味する。よく「XX族」というが高い地価が住む人の経済的優位さを簡単に証明する。そういった場所で開業することは同時に、高収入をも意味する。金持ちに接すれば金持ちになることが出来るのだ。

 このため、医師の都市在住が固定化されて久しい。医療大学は広く国民に門戸が開かれているが、上記の理由から医師の大多数は決して地方には行こうとはしない。このために完全に医師がいない地方が激増している。こういった地域は過疎地域であり、老人が多い地域であることから社会問題化している。

 もちろん、他人が嫌がることは強制は出来ないので、任意の手段で誘導することが行われてきた。比較的裕福でない医師を過疎地域に誘導する方策を政府は採用していた。だが、裕福でない医師はあまり存在せず、地方行きを喜ぶ医師はさらに少ない、という理由で完全に頓挫してしまった。

 このために急患をヘリで輸送するなど、事態は悪化の一途である。間違いなく地方の存立を許さない重大事態であると言えよう。医療が受けられない地域に人が来るはずもないのだ。金銭的には保護されることは間違いがないので医師という職業全体のモラルの低下と言うことが出来る。しかし強制的に移住などは出来るはずもない。医師という高い尊敬を有する人々のモラルにしか期待できないのが現状である。【了】

パブリック・ジャーナリスト 高橋 登【神奈川県】