syounikai 『「限りある資源は有効活用するべき」には全く同意します。一次・二次・三次救急医療システムはある意味「限りある資源を有効に活用する」システムかもしれませんが、「疾患の予後に与える影響」という視点からみるとこのシステムの評価はどうなるでしょうか? 最近でも、東京消防庁大阪市消防局・大垣市民病院救命救急センター・慶応大学病院救命救急センターなどから救急隊による院外トリアージの限界が報告されています。小児救急領域でも「私達の地域では二次輪番制度を確立して云々」という報告は多数目にしますが、「それで、小児救急患者の予後は改善したのか?」という視点で救急医療を考える小児科医は皆無に近いと思います。親の安心感や小児科医の過重労働を回避することが主な目的で、疾患の予後改善は目的ではないわけです。ご意見をお聞かせください。』

私は知りませんでしたが、小児救急というものは以前は存在しなかった様です。

医療崩壊』p158
小児救急は全国的に崩壊した。産科診療も崩壊が信仰している。そもそも小児救急という分野は、最近まで日本には存在しなかった。通常の救急で対応されてきた。親の不満と攻撃のために小児救急という分野が新たに出現した。最初から崩壊すべき運命だったのかもしれない。いまや、小児救急への攻撃は小児科診療まで破壊しようとしている。

syounikaiさんのおっしゃる通り、『親の安心感や小児科医の過重労働を回避することが主な目的で、疾患の予後改善は目的ではない』様です。
しかし、トリアージの限界に達するような、また医療現場を酷使するような、社会情勢に対して『親の安心感や小児科医の過重労働を回避することが主な目的』でできた体制に対して『疾患の予後改善』を期待するのは期待しすぎではないでしょうか?


コスト アクセス クオリティ 医療』で検索をかけるとわかりますが、コスト、アクセス、クオリティのうち2つを求める事は出来るそうですが、コストが固定されている状況で両者を求めるのはやはり無理があると思います。
もはや、精神論ではどうにもならないところまで来ているのではないでしょうか?


参考(検索結果一部)