今までに2回、異なる上司から「子どもはまだ作るな」と言われた。1度目は研修開始の科別ガイダンスで。2度目は大学院に入るよう勧められたとき。

2人とも男性医師だった。悪気はないと思う。むしろ、私が力をつけることを願っての、職業人としての心からのアドバイスだったと思う。
    中略
ただひとつ言えることは、現状で女性医師が「仕事を(自分の納得のいく形で)続けたい」「子どもを持ちたい」というささやかな二つの願いを叶えるためには、相当の覚悟がいる、ということだ。そんなことは私が今さら書かなくても、全ての女子医学生が感じていることだろうけれど。
id:hibigen:20060814:p1

難しい問題だと思います。
ただ、新研修制度で研修2年間をしないと保険医にすらなれないという現状では『研修開始の(科別)ガイダンス』の時に「子どもはまだ作るな」と言うのは正解だと思います。


先日、学会でこちらに来ていた高校の同級生と会った時に聞いた話。
同級生は県外の大学に行き、そのままそちらの大学医局に残っているのですが、その妹さんの話。
妹さんもお兄さんがいたということで同じ大学に、無事に卒業して研修医1年目の途中でできちゃった結婚をしたそうです。
相手も同じ大学の先輩?で同級生からすると後輩。
同級生は怒っていて、その相手をまあ許さないというか、今後も後ろめたい思いをさせ続けると言ってました(責任とれよ、と)。


この同級生の気持ちは理解できますね。
結局、妹さんは研修中止になったのですが、今後、この相手の男が事故に遭って突然死んだりしたら、どうするのだと。赤ん坊を抱えて働くことも出来ず、働き始めたとしても研修医から再スタート。


ちゃんとそのぐらいのことは考えて、たったの2年ぐらい我慢しろよ、と。


ちゃんと考えて行動した実例の話を聞いたのでそちらも書いておきましょう。

とある消化器が専門のある女性の先生は、30歳か35歳までに計画的に子供(2人か3人)を産んで、子供を産んだ後からERCP等の透視を必要とする手技を覚えて、現在40代の今、フルタイムの常勤消化器内科医として働いているそうです。


まあ、この方の例が誰にでも可能かどうか、いいか悪いかは別にして研修を継続できないようなことはすべきではないと思います。


追加。この計画的な先生の様に全員しろとは言ってません。
ただ、研修中断になる可能性があって、避けることが出来ることなら避けた方がいいといっているだけです。