奈良の件真相

えー、他所のコピペです。
報道とは全然違います。
マスゴミ暴力装置になりうるというのがよくわかります。

http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1160456761/426-428
患者さんは予定日超過で入院し、入院当日からPGE2の内服で分娩誘発されていて、当日の午後に服薬を終了、自然に経過観察していたところ、準夜帯から自然陣発したとのこ とです。ところが、午前0時頃に突然意識消失のような症状が出現したため、産科当直医が院内の内科当直医に診察を依頼し、内科医の診察を受けました。

内科医が対光反射や一部の神経学的所見を診たところ、意識レベルが低い(痛み刺激には反応あり)ものの他の異常所見が無く、また陣痛発作時には産婦が声を上げて痛がるなど したため、産科医と内科医で「陣痛発作に伴う失神だろう」と判断したとのことです。この際に「内科医がCT検査を行うことを主張したが産科医が拒んだ」などと報道されてい ますが、両者の間でそんな押し問答のようなやりとりはなかったようです。その時点では血圧は正常で、子宮口も4cm程度開大していたため分娩経過を診ることになり、産科医 は当直室に戻ったとのことです。
しかし、その約1時間半後に痙攣発作が生じ、この時点では血圧が180前後まで上昇していたため、産科医が子癇発作と判断し、マグネゾールを静注して奈良医大病院に搬送を 依頼ました。ところが、奈良医大の産科病棟が陣痛待機室のベッドまで入院患者が溢れるほど満床であったため受け入れることができず、また、容易に搬送先が見つかりませんでした。
大淀病院の産科医の先生はいつでも搬送できるよう、今か今かと「受け入れ先が見つかった」との連絡を待ちわびていたらしく、CT検査ももちろん考えたようですが、( 今、患者を動かして再発作を起こしたら母児ともに危険かもしれない)(CT検査に行っている間に搬送先が見つかったと連絡が来るかもしれない)など考えて躊躇されたようです。
苛立つ家族に囲まれ、産科医自身も大阪の高次医療機関に数件電話するなどしたようですが、全て断られたとの事でした。最終的に搬送先が見つかったのは、搬送を申し入れ てから二時間余り過ぎた後でした。

聞けば聞くほど悲しい内容です。報道では、かなり産科医を悪辣に糾弾しておりますが、このような経過では同情を禁じ得ません。一番の問題は、受け入れるベッドの絶対数が奈良県では不足していることにあるように思います。刑事事件へと進展しそうな気配ですが、このような例が刑事訴追されることを、我々は容認してはいけないと思います。

http://www.yabelab.net/blog/2006/10/17-124111.php
No.125 山口(産婦人科) さんのコメント | 2006年10月18日 22:00 | (Top)
 だんだん悪寒がしてきました。この病院て私の勤務先とほぼ同条件。(年間200分娩、産科医常勤実質一人、麻酔科医なし、脳外科常勤一人。)20年やってきて、幸い子癇にあたったことはありませんが、もしもあたったらここもアウトだ。その上重症の子癇発作には、しばしば脳出血も合併するとあるからたとえCTをとっても鑑別できたかどうか。ちなみに子癇発作の時の対応ですが他の産科医からも出ていましたが、「安静と刺激遮断、抗痙攣薬投与、落ち着き次第妊娠終了(この場合帝王切開で胎児娩出)」が鉄則。ちなみに母体死亡率は10から20%です。死亡する場合、発作中なら原因は脳出血または心不全とあります。従って発作開始時は本当に子癇発作で、誤診でなかった可能性もあります。最近はCTを防衛のために?取ることも多いようです。
 転送忌避についてですが、確か大野病院の事件の時「一か八かでやってもらっては困る」といったのは検事でしたよね。ということは万全の体制が取れない病院で、このような深刻な病状の妊婦を受けちゃいけないわけです。転送不能と回答した病院の先生方は、そこを強調していただきたいですね。
ついでに深夜30週の胎盤早期剥離を転送要請したときの体験から行くと、1件につき15分くらいは楽にかかります。15*18件=270分、うーむ、4時間超えるか。(2分経過-「お待ちください、産科当直医と替わります」-5分経過-「はい当直医です。うーん、NICUが空いているか相談してみます」-7分経過-「すみません、満床なので受け入れられません」受話器叩きつけて切る、次へ。以下同文)