売り手市場?

求人倍率は61.5倍に達した。

すごいなぁ、60倍。

 同省の調査では、介護職員の平均給与総額(諸手当や税金などを含む)は労働時間が長い傾向にあるにもかかわらず、20.8万円(04年9月支払い分)。年齢が若く勤続年数が短い影響はあるものの、30万円を超えている全産業に比べて低い。

 同省福祉人材確保対策室は「潜在的介護福祉士がいる詳しい理由は分からない」としているが、介護施設職員を対象とした同省調査(04年)では、不安や悩みに47.8%が「給与等収入が低い」、43.9%が「有給休暇を取りにくい」、29.9%が「業務の負担や責任が大きすぎる」を挙げていた。労働条件が潜在的介護福祉士を増大させている背景になっているとみられる。

調査した意味ねーw
調査した事実が大事で、解釈はしてない、できないってwww


しかし、この国家資格、

介護施設では看護師などと違い、雇用しても介護報酬への加算がなく、専門性の評価は低い。中央福祉人材センターの05年調査で正規職員求人の平均月収は16万6000円で、非取得の介護職よりわずか6000円高いだけだった。

こんな状態で、存在する意味あるのだろうか?
専門学校なんかの収入が増えるだけなんじゃないの?
しかも、試験に落ちても準介護福祉士になれるんだとしたら、ますます存在意義が...
ちなみに資格をとるにはこんな条件 が必要みたいです。


厚生労働省も何考えているんでしょうかね?


しかし、求人はあるけど、資格を持っていても働いていない人が結構な割合でいるってどこかの業界でも聞いた事あるような...。

介護福祉士:「人足りぬ」特養悲鳴 繰り返し求人
お年寄りの食事に付き添う専門学校の実習生。施設の人材難は深刻だ=横浜市栄区特別養護老人ホーム

 厚生労働省の調査で判明した、約4割にものぼる「潜在的介護福祉士」。一方で、横浜市福祉事業経営者会(松井住仁会長)の調査によると、同市で特別養護老人ホーム(特養)などを経営する社会福祉法人の93%が職員の確保に苦労し、79%は年4回以上の求人を繰り返していた。市健康福祉局の担当者は「定着率が低く、慢性的な人手不足。だが無理やり就職させるわけにもいかない」と頭を抱えている。【池田知広】

 政令市で最多人口(約362万人)の同市には約4000人の特養待機者がおり、市は2006〜10年度の5年間に約4500床分の特養を増設する計画だが、経営者からは「とても担い手を確保できない」と悲鳴に近い声が上がっている。

 同経営者会は昨年11月、横浜市内の計80の社会福祉法人を対象に人材確保に関するアンケート調査を行った。回答を寄せた56法人のうち、「職員が辞めることにより補充に苦労している」と回答したのは52法人(92.7%)にも。さらに、この1年間に4回以上の求人をしたと答えたのは44法人(78.6%)で、求人に年間100万円以上費やしたと回答したのも11法人(19.6%)。「この先人材確保で不安な点があるか」の問いには、すべての法人が「はい」と答えた。

 福祉の専門学校の新卒者の間でも、福祉の現場を敬遠する傾向が強まっている。市内で介護福祉士の資格が取得できる学科を設置する専門学校は4校あるが、このうち1校では昨年度の同学科の卒業生80人のうち、介護福祉士資格が必要な職についたのは54人にとどまった。一方で同校では、就職希望者76人に対し介護職の求人数は4674人と、求人倍率は61.5倍に達した。

 深刻な介護職員不足は市の協議会などでも取り上げられ、障害者福祉の現場でも担い手不足が問題化。「きつい仕事の割に給料が安い、というイメージばかり先行している」と同市のある施設経営者は嘆いている。

毎日新聞 2007年5月21日 15時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070521k0000e040079000c.html
魚拓

介護福祉士:資格持つ4割が職就かず 給与・待遇悪く

 都市部などで人材不足が深刻化している介護福祉士の国家資格を持つ人の約4割が、実際には福祉の仕事に就かずにいることが厚生労働省の調査で分かった。介護福祉士は現場で介護保険事業などを担うが、給与水準や休日などの環境が悪く、特に都市部では家賃が高いなどの理由から敬遠されているとみられる。現場からは、こうした「潜在的介護福祉士」について待遇改善による活用促進を望む声が上がっている。

 厚労省の複数の調査によると、介護保険事業に従事する介護福祉士は約22万人(04年10月現在)、介護保険以外の障害者、児童福祉などの社会福祉の現場で働く介護福祉士は約9000人(03年10月現在)で、計約23万人が仕事に就いていた。一方、こうした調査時期に近い04年9月末現在の介護福祉士の資格所有者は約41万人で、同省は全体の約4割にあたる残りの約18万人が潜在的介護福祉士と試算した。

 介護福祉士の資格所有者は06年5月末現在で約54万5000人に増えており、潜在的介護福祉士がさらに増加している可能性もあるという。

 同省の調査では、介護職員の平均給与総額(諸手当や税金などを含む)は労働時間が長い傾向にあるにもかかわらず、20.8万円(04年9月支払い分)。年齢が若く勤続年数が短い影響はあるものの、30万円を超えている全産業に比べて低い。

 同省福祉人材確保対策室は「潜在的介護福祉士がいる詳しい理由は分からない」としているが、介護施設職員を対象とした同省調査(04年)では、不安や悩みに47.8%が「給与等収入が低い」、43.9%が「有給休暇を取りにくい」、29.9%が「業務の負担や責任が大きすぎる」を挙げていた。労働条件が潜在的介護福祉士を増大させている背景になっているとみられる。

 神奈川県社会福祉協議会の篠原正治副会長(64)は「介護報酬は全国でほぼ変わらないため、家賃や物価が高い横浜市など都市部では特に介護職のなり手がいない。介護福祉士の資格が取得できる専門学校の先生ですら、学生に『特養(特別養護老人ホーム)なんか行くと大変だぞ』と言っている。潜在的介護福祉士を減らすには待遇改善が急務」と指摘している。【池田知広】

 ■ ことば(介護福祉士) 主に高齢者や障害者の入浴、排せつ、食事など身の回りの世話をする国家資格を取得した人。介護の質を高めようと、87年に導入された。養成校を卒業した場合は国家試験を経ずに資格が与えられるが、すべての資格取得者に国家試験を義務づける見直しが進んでいる。一方で政府はフィリピンとの経済協定で同国からの介護士の受け入れを決め、関係者から「現場に混乱を招く」と反発する声が上がっている。

毎日新聞 2007年5月21日 15時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070521k0000e040078000c.html
魚拓

試験落ちても国家資格? 「准介護福祉士」新設へ

2007年05月09日12時30分

 お年寄りなどの介護を中心的に担ってきた介護福祉士とは別に、准介護福祉士という新たな資格が誕生する見通しになった。この資格の新設を盛り込んだ関係法の改正案が、今国会で成立することになったからだ。フィリピン人介護者を受け入れやすくするとの判断もある。現場からは准介護福祉士について「専門職としての位置づけがあやふやで、混乱する」との批判も出ている。

介護福祉士になるには

 現在、介護福祉士になるには、(1)大学や専門学校など指定の養成校を卒業(2)福祉系高校を卒業するか介護現場で3年以上働き国家試験を受ける、のいずれかの方法がある。しかし、国家試験はここ数年、合格率50%を割るほどの「難関」。厚生労働省は昨年、見直しに着手し、どのコースでも教育時間を増やし、国家試験を課す「社会福祉士及び介護福祉士法」の改正案をまとめた。

 問題をややこしくしたのが昨秋結ばれた日本とフィリピン間の経済連携協定(EPA)の影響。日本への介護者の受け入れを決めたが、日本で働き続けるには、4年間の滞在中に介護福祉士の資格を取ることが条件とされた。だが、試験が義務づけられると、協定時よりハードルが高くなる。

 そこで、厚労省は改正法案に、養成校を卒業すれば国家試験を受けなくても落ちても「准介護福祉士」と名乗れるという妥協策を盛り込んだ。介護福祉士の「援護と助言」を受けながら働く。

 一方で国が看護では、看護師と准看護師の資格統合を検討しており、関係者からは「同様な待遇格差を招くおそれがある」という意見が出ている。日本介護福祉士会石橋真二会長は「現場では、現在でも介護福祉士、ヘルパー、無資格者と様々な人がいる。『准』が入れば、介護の専門性とは何かという疑問を持たれかねない」と心配する。改正法案は4月末、参院を通過し、現在衆院で審議中。

 〈キーワード:介護福祉士〉 介護現場の中核的存在で、87年に国家資格となった。ただ、介護施設では看護師などと違い、雇用しても介護報酬への加算がなく、専門性の評価は低い。中央福祉人材センターの05年調査で正規職員求人の平均月収は16万6000円で、非取得の介護職よりわずか6000円高いだけだった。
http://www.asahi.com/life/update/0509/OSK200705090004.html
魚拓