病気腎移植

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このあたりを読んで考えたこと。
(ちなみに、ニュースに関しては新聞を読んでないこともあり、ネットニュースも積極的には見てないので、かなり適当ですので、勘違いもあるかもしれません。)


まず、ザウエル先生の

おそらく多くの医師が、宇和島の件に関しては「コメントするまでもなく、擁護する理由がない」ためにとくに声をあげていないというだけのことだと思います。

という部分ですが、はっきりいって、事実関係が今一つよくわからない、というのがあると思います。
(最近ではぼちぼち出てきているみたいですが...。)
今時、同意書を取らないなんて、理解できないっていうのが第一にあるのではないでしょうか?
個人確認で、家族からの移植の場合にどこまで確認するか、という点で叩いていたマスコミ報道(自己申告なんてアリエナイ!という論調で)に関しては、はっきりいって、そんなの自己申告だから最初に問題になった事件に関しては病院は被害者なんじゃ?と思います。


病気腎移植については、私の巡回先にはなかったのですが、上であげたエントリからリンクされている
http://usmletoer.exblog.jp/4509772#4509772_1
こちらのエントリに同意です。
なお、良性疾患の腎臓に関しては同様に
http://blogs.yahoo.co.jp/sisyphe_dans_le_mythe/43554084.html
こちらで解説してあります。
確かに、免疫系の異常で炎症の起こっている腎臓ならば、移植することによって免疫系からの攻撃は受けなくなるので、腎臓は正常に機能するでしょう。
悪性腫瘍に関しては
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1161856886/82-102
この辺りにも記載がありますし、
私の数年前の記憶によれば、固形腫瘍でミニ移植が効果のあったのは腎細胞癌のみだったはずなので、そういう意味では理にかなっているのかもしれません(そこまで考えていたとは思えませんが)。


ザウエル先生は「メスよ輝け!!」という懐かしい漫画を出して説明されています。
腎移植については、脳死移植が一般的になる前から死体腎移植が行われていて(確立していて)、臓器移植法が施行されてからかえって制限が加わったという経緯があります。
移植学会の設立と宇和島の医師が移植を始めたのがどちらが先かはわかりませんが*1、腎移植では現実に逆行した臓器移植法、それに対して無力だった学会の指針に対して従う必要を宇和島の医師が認めなかったのかもしれません。


とりとめなく、書いてしまいました。
あらためて自分の文才のなさに愕然としています...。

*1:所属してないところからすると、学会より前に移植をしていた?