デジャヴ

二重三重に既視感があるのが笑える。
いやいや、当事者にとっては笑い事ではないと思いますが。


どこかで聞いた事がある話だよな、と思ったら前にメモした新聞記事の続報でした。
id:physician:20070220#p1


このあまりコメントがつかないblogでついていたコメントの予想通りの結果になったようで...。


しかし、笑うのが

配置された秘書は計十七人で、新規採用はなく、マンパワーにほとんど変化はない。

に代表されるように病院側からの良い評価は全く得られていないにも関わらず、

県は「制度を活用すれば業務効率が上がる」と効果を強調している。

と強気な点。


まあ、

制度は、指導医の負担を軽減し、その分、研修医指導に重点を置くことを目的に本年度初めて実施。対象となるのは県内十二臨床研修指定病院のうち国立系をのぞく八病院。医療秘書を希望する病院に最大三人まで、県が経費の三分の一を二年間にわたって補助する。二〇〇七年度の目玉事業として約三千二百万円の予算を盛り、全国に「研修医育成に熱心な青森県」をアピールした。

2月に制度を作ってアピールした時点で満足なのでしょうけどね。
しかし、2月にアピールしたところで大半の研修医は既に病院決めてたでしょうけど...。


前回スルーしてましたが、

国立系をのぞく

これは逆に国立系を貶めるための...

医療秘書を希望する病院に最大三人まで、県が経費の三分の一を二年間にわたって補助する。

病院に3人ってどういう計算だ。
しかも経費1/3てつまり病院に1人ってことだろ。
病棟に1人ならまだ話はわかるのだが。


3200万/8病院(=8人)/年=400万/年=33万/月
ボーナス貰った事ないのでわかりませんが、計算がこれであっているかの自信はないのだが、これは結構いいのじゃなかろうか。
大学で非常勤クラークなんてこの半分...。

県の医療秘書補助 6病院17人配置


 研修医を指導する医師の負担を減らすため本年度から始まった県の「メディカルクラーク」(医療秘書)事業で、本年度、県の補助を受けて医療秘書を置いたのは県内六病院で、配置されたのは十七人に上ることが二十二日、分かった。しかし、十七人はこれまでも各病院で医療事務などを行っており、新たに採用された人はゼロ。県の事業説明が遅かったことや、二年間の限定事業で先行きが見えず、病院側は秘書を新規採用できなかった。一部の関係者は「補助は助かるが、医師負担軽減に特段の効果があるかどうかは微妙だ」と首をひねる。一方、県は「制度を活用すれば業務効率が上がる」と効果を強調している。

 制度は、指導医の負担を軽減し、その分、研修医指導に重点を置くことを目的に本年度初めて実施。対象となるのは県内十二臨床研修指定病院のうち国立系をのぞく八病院。医療秘書を希望する病院に最大三人まで、県が経費の三分の一を二年間にわたって補助する。二〇〇七年度の目玉事業として約三千二百万円の予算を盛り、全国に「研修医育成に熱心な青森県」をアピールした。

 本年度、制度を活用して医療秘書を配置したのは、青森市民、弘前市立、健生、黒石、十和田中央、むつ総合の六病院。配置された秘書は計十七人で、新規採用はなく、マンパワーにほとんど変化はない。

 青森市民病院は、これまで医局(医師が待機する部屋)に配置されていた職員ら三人を医療秘書とした。

 むつ総合病院は、臨床研修教育課で独自に採用していたスタッフを県の事業に乗せて、医療秘書とした。二人の医療秘書をエントリーした弘前市立病院は「新たに人は増えてはいない。もともと二人張り付いている」と語る。

 県立中央病院と八戸市民病院は制度活用を見送った。県病は「各診療科に事務的な補助員は付いている。県の制度を利用すれば新たな負担が発生する」と話す。

 八戸市民病院は「(県が事業を発表したのが二月で)時間的にせっぱ詰まっていた」とし「秘書をどの診療科に割り当てるのかも難しい。決して否定するわけではないが、もう少し使いやすい制度にしてもらいたかった」と話す。

 ある病院の関係者は「とりあえず制度に乗ったが正直、戸惑っている。事業が発表されたころには既に市の予算を組んでいたので、新規採用は難しかった。県から事前の説明がほしかった」とし、「二年後の予算措置が見えない。一度、新規採用した医療秘書を辞めさせるわけにはいかない」と語る。
県の医療秘書補助 6病院17人配置/Web東奥・ニュース20070723090829